「フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ”暮らしの質”を高める秘訣~」
ジェニファー・L・スコット著/神崎朗子訳
何年か前に話題になった本です。この前、図書館で借りて読みました。
大昔、大学生の頃、フランスに短期ホームステイをしたこと、フランスの日常を楽しむ
“アール・ドゥ・ヴィーブル”に憧れていろいろなエッセイを読みまくったことなどを思い出しました。
「日々の暮らしを楽しみ、情熱をもって生きる、女性であることの喜びを全身で感じながら年を重ねる」
フランスのマダムたちに魅せられていく若い著者の柔軟でみずみずしい感性にきゅんとしてしましました。
ステキな年上の女性を素直に素敵だと思える純粋さ。
若い頃の自分もそんなふうに感動していたなと。
でも本当にフランス人のシックなマダム、素敵ですものね。
さて、この本のなかで「ワードローブと身だしなみ」という章があるのですが、
要は”自分のスタイルを確立し、流行に捕らわれることなく、基本ワードローブを揃え、
着まわす、服の数はわずかでいいが上質なものを”ということです。
10着というのはあくまでも目安で、人によって数着の増減があってもよい。
コート類、特別な日のためのスーツやワンピース、インナー類は含まない。
10着に絞るメリットとしては自分にとって本当に必要な服を見極められること、
自分に本当に似合う服、定番スタイルを掴めるようになること。
自分のファッションのテーマを一言で表せるようになり、自分自身をよく知ることができる。
身の丈に合った生活を楽しめるようになる。
お金も時間も節約できる。
着こなしを楽しめるようになる。
小物などでアレンジするコーディネイト力がつく。
必要ない(着ない服)を処分してしまうことで部屋が片付く。
“もったいないから着ない”という服がなくなる。
くたびれてきた服がすぐにわかり、買い替えることができる。
似合わないスタイル、イマイチな着こなしの日がなくなる。
などなど。
自分の装いについて振り返ってみました。
この冬(2017年11月から2018年2月)着ていた服と言えば、
●黒のコーデュロイパンツ
●白コーデュロイパンツ、
●紺のピンストライプスラックス
●ニット3枚くらい
●ダウンコート2着
●ウールのコート着
以上。
10着もありません。
本のなかではコート類は除いて10着程度と書いてありましたが。
それなのに、今シーズン買ったものもかなりありますよ。
紺モヘアVネックニット、黒のニットワンピ、薄いグレーのタートルニット、
裾を前で結ぶタイプの白シャツ、デニムワンピ。ブラックフォーマルも新調しました。
このなかで、よく着ているものは紺モヘアのVネックニットくらいです。
新しく買ったものなのにまだ着ていない服が何枚もあることに愕然としてしまいました…
もう(今年は!)服は買わないでおこう、今あるものを工夫して自分らしく着まわそう、
ワードローブを再考しよう!そんな決意をさせてくれる本でした。
着ていないのに捨てられない服でぎゅうぎゅう詰めになっているクローゼットを
思い切って片づける勇気をいただきました!